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EDITORIAL · 2026-02
産業の考察

世界が見た一編、 心の奥底で空っぽになる倉庫

2026年2月、韓国ドラマは35か国で1位を獲得しながらも、まさに自らの皮を削っていた。ヒットの絶頂と制作エコシステムの低迷が同じ月に重なったこの逆説は、今年の産業が乗り越えるべき最も深い川の入口だった。

KONTENTS INDEX 編集部 · 読み 4分
序章——同じ月に、二つの真実

2026年2月13日に公開されたミステリードラマは、わずか5日で35カ国で最も視聴されたコンテンツとなりました。グローバル集計では、その年に公開された韓国作品の中で圧倒的な大規模ヒットと評価されました。表面的には、韓国ドラマの2月はまさに晴れやかな日々でした。

しかし同じ月、業界の会計帳簿は正反対の姿を示していた。作品1本あたりの制作費は平均で200億〜300億ウォンに達し、16部作は事実上姿を消す一方で、主演俳優1人あたりの出演料はかつて5億〜8億ウォンまで急騰していた。世界が注目した話題作と、内部で空洞化していく倉庫。2026年2月の韓国ドラマは、この二つの真実を同時に抱えていた。

価格の崩壊、そして移動

危機の震源地は出演料だった。パンデミック以前は、主演俳優1人あたり1回の収録で約1億ウォンほどだったが、グローバルなヒットを経て、3億~4億ウォンが当たり前となり、トップクラスの俳優は5億~8億ウォンにまで達した。ある作品では、2人の主演がそれぞれ1回につき5億ウォンを受け取り、全16話分の出演料総額だけで16億ウォンに上った事例も話題となった。コンテンツは世界を席巻したが、その恩恵の大部分がごく少数のスターに集中する構造が定着してしまったのだ。

結局、プラットフォームが刀を抜いた。最大出資者であるNetflixが、1話あたりの出演料上限を3億ウォンに設定するガイドラインを発表すると、その影響は直ちに人材の移動という形で現れた。この上限設定を拒否した一部のトップクラスの俳優たちが、Disney+などの競合プラットフォームの時代劇・大作へと移籍する流れが、2026年に入って明確に表れ始めた。2月の業界は、バブルが弾ける音と人材が荷造りする音を同時に聞いていた。

外周の体力は底をついていた

制作費全体の高騰が価格バブルを支えており、その衝撃を最初に受けるのは外注制作会社だ。30年以上にわたり外注モデルで耐えてきたこれらの会社の多くは、投入から回収までの長期間を支える財務体力がない。グローバルOTTが資本力でキャスティングやグリーンライトを左右するほど、制作会社はIPも交渉力も失い、下請の立場に追いやられた。

数字がそれを証明している。国内ドラマの放送本数は2024年に80本・1007話と、過去最低を記録した。「量の縮小」は抽象的な表現ではなく、最近5か月間に放送された20本のうち、従来型の16話構成作品がわずか5本にとどまり、その中で地上波局制作作品は1本もなかったという統計によって明らかになった。1本の世界的な大ヒットの裏側で、多数の雇用機会と中小制作会社が静かに消えていたのだ。

費用を削減する新しい刀、AI

注目された出口が生成AIだった。2026年に入り、制作現場はVFX・ロケーションのように人手を要し単価の高い後工程作業をAIで代替する実験に本格的に着手した。ある地上波局は、AI活用により一部工程の制作費を60%まで削減できると主張しており、数か月かかっていた作業を数日に短縮した事例も報告されている。

ただし、これは財布を満たす薬であると同時に、再び雇用を削減する毒でもある。出演料や制作費の引き下げを求める圧力が最終的に「人」を削ることにつながるなら、産業が守ろうとしてきたクリエイティブな生態系そのものが薄れてしまう。効率化という刃がどこに向かうかが、2026年以降の韓国ドラマの質を決めるだろう。

結論——興行成績はアリバイではない

反論は確かに存在する。編成が2026年に104本・1358回という規模で反転するという見通しのように、現在の痛みは泡が抜けて体質が正常化する健康的な調整と読むこともできる。妥当な視点である。

しかし、2月の風景は警告に近い。「1本の世界的なヒット作が、産業全体の健全性を保証するわけではない。」スターに集中する制作費、IPを奪われた制作会社、消えゆく雇用――これらはいずれも話題性という指標には一切映らない。韓国ドラマが今後10年間も世界を席巻し続けるためには、「征服」の果実がごく少数のプラットフォームやごく少数のスターではなく、作品を生み出す人々へと還元されるような分配設計が不可欠だ。2026年2月は、その問いをこれ以上先延ばしにできないと断じる月であった。