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EDITORIAL · 2026-01
視点

1億枚の天井、そして契約書の良心 K-POPが受け取った2通の請求書

2026年1月、K-POPは華やかなカムバック・ラインナップの裏側で、同時に二通の請求書を受け取った。一つは、量的成長モデルがついに到達した「天井」であり、もう一つは、その成長を支えてきた人々の権利だった。

KONTENTS INDEX 編集部 · 読了時間 4分
序章——2枚の請求書

2026年の最初の月、韓国の大衆音楽産業のスケジュールは表面的には豊かに見えた。4年ぶりにフルメンバーでの復活を予告した巨星グループから、2年半ぶりに正規作品を持って帰ってきたベテランまで、上半期のカムバックラインナップは「巨星たちの帰還」という楽観的な物語で埋め尽くされていた。しかし、華やかな日程表の裏で産業は二枚の請求書を同時に受け取っていた。

最初の請求書には「ピークアウト」という言葉が記載されている。実物音盤の販売枚数は2023年に約1億1,908万枚をピークに減少に転じ、2024年には9,890万枚と前年比17.7%の大幅な落ち込みを記録した。「1億枚時代」が、ひとつの時代の幕を閉じたのだ。二つ目の請求書はより静かだが、より根本的である。2026年1月1日、練習生を保護するための改正標準契約書が施行された。産業の成長エンジンと、そのエンジンを回してきた人々の権利が、同じ月に正面から向き合うことになった。

天井に届くほどの量的モデル

下落の原因は、外部からの衝撃ではなく、業界自身が育んできた構造にあります。「アルバム=グッズ」という方程式——数十種類のバージョン、ランダムなフォトカード、応募券を組み合わせたこの仕組みは、1人のファンに同じ音楽作品を複数枚購入させるという点で成功しました。しかし、その成功こそが、まさに天井だったのです。ファンダムの疲労度は蓄積され、かつて最大の消費市場の一つであった中国における共同購入規制が強化されたことで、これまで販売数を水増ししてきたこの仕組み自体が、もはや緩んでしまったのです。

逆説は輸出指標で最も顕著に現れる。2025年のレコード輸出額は、販売量が減少したにもかかわらず約3億170万ドルとなり、むしろ過去最高を記録した。しかし同期間の最大輸出先である日本への輸出額は24.7%減少した。単価は上がったものの、基盤は薄くなったことを意味する。数字は大きく見える一方で基盤は狭まっている――これが量的モデルが最終的に示す典型的な兆候である。

同月に到着したヤンシン

また、同じ1月に政府は別の種類のメッセージを発信した。練習生標準契約書が、改正『大衆文化芸術産業発展法』の趣旨を反映し、1月1日から告示・施行された。精神保健保護に関する条項では支援範囲が拡大され、青少年保護責任者の指名義務が契約段階から明文化されたほか、契約解除時の損害賠償金および違約金の支払期限についても、当事者間の合意により明確化することとされた。

この変化が抽象的なものではないことは、1月の別の出来事が証明している。あるトップクラスのグループと所属事務所との間で起きた専属契約争いは、法的手続きを経て一度は収束したものの、メンバーごとに復帰や契約解除の状況が交錯し、信頼を失う代償がいかに大きいかを浮き彫りにした。デビュー前の練習生からトップに立つアーティストまで、業界が人をどのように契約し、精算し、保護するかは、もはや付随的な問題ではなく、業界の持続可能性そのものとなっている。

反論 — 危機か、正常化か

もちろん反論もある。アルバム販売数の減少をすぐにK‑POPの衰退と読むのは、早計だという見方だ。グッズの重複購入が減り、ライブやIPビジネスへ重心が移る過程は、危機ではなく泡を払いのける正常化である可能性がある。実際、海外スタジアムツアーやフェスティバルステージの需要は衰えていない。販売数という単一指標の低下は、より健全な収益構造への転換を促す通過儀礼として解釈される余地も十分にある。

結論——天井を認めた者だけが壁を越える

しかし、「正常化論」ですら、結局は同じ結論に収束する。「量的モデル」が頭打ちになった今、次の成長の原動力は「何枚売れたか」ではなく、「何を信頼できるか」から生じなければならない。1月に届いた2通の請求書は、実際には1つのメッセージだ。人を次々と入れ替えて数字を膨らませるやり方は、もはや成長の文法ではない。

2026年1月のK-POPは、華やかなカムバックの月となる以前に、自らの限界を初めて正直に直視した月として記録されるに値する。天井を認めた産業のみが、その天井を壁ではなく踏み台に変えることができる。大物たちの帰還が真の反転となるためには、ステージ上の物語と同様に、契約書の中に込められた良心もまた刷新されなければならない。